H.I.(30歳)

個人のポテンシャルと自律性を最重視しながらも
高い専門知識の習得を求めるプロ集団の中で

入社までの経緯

-大阪ご出身ですね。会社は大阪出身者が多いのでしょうか?
私は大阪の堺市出身ですが、現在は大阪や関西出身者が特に多い訳ではないと思います。ただ創業時は代表の徳島も含め関西系の人間が多かったらしく、関西弁が正式社内公用語だったと聞いています。
 
-本当ですか?
嘘です。(笑)ただ関東出身なのに、勝手におかしな関西弁を話すメンバーもいます。関西出身者の影響でしょうけど、これは個人的にやめてほしいです。
 
-さて入社される前の経歴をお聞かせください。
新卒で中堅のSIに就職しました。当初からSE、ITコンサルタントといった道をイメージはしていましたので。
 
-最初の仕事内容はどういったものでしたか。
カーナビゲーションの制御プログラムの開発が最初の仕事でした。いわゆる制御・組込系というものです。その後、iPhoneアプリを作る社内プロジェクトでリーダーなどを勤めました。
 
-どんなiPhoneアプリを作ったのですか?
モグラ叩きゲームのようなもので、、
 
int2-img03-えっ?
いや、恥ずかしいのでこれ以上は言えません。
 
-何か仕事の振られ方が無茶苦茶な印象も受けますね。
そうですね。ただ、私の就活時、入社時はリーマンショックで、会社がヒマだったのです。そういう事情もあってのiPhoneアプリ開発の社内プロジェクトだったのだと思います。またERPコンサルティングへの事業展開も会社は方針として持っていて、私もトレーニングなども受講しSAP認定資格なども取得したのですが、肝心の仕事がその会社にはありませんでした。BATIC(英文会計の資格)なども勉強、取得したり、ソリューション系の仕事につきたいと会社に希望を出しましたが、会社にないものはないと。時期も悪かったのでしょう。
 
-そして転職活動されたのですね。ユーグロナコンサルティングに応募されたきっかけは?
転職エージェントに依頼していて、エージェントの紹介です。後から聞いたのですが、エージェントの人が提案した経歴書をことごとく代表の徳島に突き返されて、やけくそになって最後に私の経歴書を出したら、なぜこんな人材がいるのに早く出さなかったのか?隠してたのか?と怒られたそうです。
 
-エージェントの方はあなたの経歴書をなぜ出されなかったんですか? 
単にERPコンサルタントの実務経験がなかったからと聞きました。景気もよくなかったので、今と違ってそれなりの実績あるERPコンサルや技術者の経歴書が結構あったからと。
 
-あなたのポテンシャルが評価されたということですね。
そうであれば嬉しいですが、入社後はしばらく厳しくて辛かったです。
 
-例えばどんなことが?
会計業務やパッケージ機能の勉強会を私のための代表や先輩上司が、業務後の夜に開いてもらっていたのですが、それが厳しくて勉強会のためにオフィスの近くに来ると胃が痛くなるほどでした。しかしオフィスでは彼らが待ち構えていますので(笑)、オフィスのあるビルの路上でまたノートや本などを見て復習したり。
 
-意外に厳しいのですね。
個人が自発的にできればそんなことはありません。基本は自由で、本人の意志や裁量に任せる方針です。あくまで前提となるベーシックな知識や自分なりの方法論ができあがるまでは厳しいかもしれません。私も具体的にどんな知識をどうやって習得していけばいいのか、何か教科書みたいなものはあるかと質問し呆れられました。
 
-どういうことでしょうか?
プロの仕事が安易に本の勉強で習得できるはずがない、その安易な考えがそもそも間違っている、安直に考えるな、ということだったと思います。本で勉強したことで仕事ができるなら誰でもできる仕事でそこに価値はないということです。当然、当時の私でも書籍程度からの知識習得は必要不可欠な前提でしかないというぐらいはわかって質問したつもりでしたが。
 

ERPコンサルタントとして

-現在の仕事について教えてください。
入社後は3年ほど、国産の会計パッケージの導入に携わりました。現在はSAPコンサルタントとして、SAP導入済企業のIFRS対応やそれに関わるアドオン等の調査、修正対応等を行ってきました。
 
-国産のERPや業務パッケージと海外のERPの仕事は違いますか?
私は会計に限定した、しかも限られた製品しか経験していませんし、ERP全体として見た意見ではないですが、ただその限定的な会計業務限定においても質ややり方もまったく違います。同じ考えややり方で仕事にのぞんではいけないと思いますし、きっと導入されるお客様も使用し運用する業務は同じなのに、なぜ違うのかと思うのが自然なのでしょうけど、現実問題とすて導入時においてはその違いをよく理解されるべきだと思います。
 
-具体的には?
ここで簡単には説明できません。当社に問い合わせていただければ。
 
-今後はどのようにスキルアップ、ステップアップしたいと思われますか。
パッケージ導入や会計システムの仕事の中で、例えばSEとしてスクラッチで会計のどこかの部分を設計、開発するといった仕事はできると思っています。しかし、これからあと何年間かは腰を据えてERP(SAP)コンサルタントとして経験、対応できる業務範囲を拡げ、製品知識を深めることに専念します。次の目標はERPコンサルタントとして、シニア未満くらいになった時点までに考えようと思います。
 
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